当ブログについて

当ブログでは様々なリベンジ映画を独自基準で評価しています。

 世の中にはホラー、SF、アクション、コメディなどなど様々な映画がありますが、当サイトでは特に『復讐』をテーマにした映画を取り上げています。『復讐』というのはつまり『何らかの被害を受けた人が、被害を与えた人に仕返しをする』ということですから(主体が人間ではない場合もありますが)、SFでもコメディでもジャンルは問いません。復讐の要素があればどんな映画でも対象にします。

みなさんは復讐映画に何を求めますか?
悪いやつがブチのめされてスッキリすることですか?
復讐することの無意味さについて考えさせられることですか?

 自分が被害を受けたわけでもないのに、映画の中の悪いやつがブチのめされるとなぜスカッとするのでしょうか?これはもう理屈ではなくて、人間の“本能”であると学問的にも裏付けられているようです(第三者罰、利他的懲罰)。つまりリベンジ映画は人間の“本能”に訴える映画なので魅力を感じるのは必然とも言えますが、その反面、映画の中の復讐というのは、多くの場合において人を殺すことを意味しますので、スカッとしたりしなかったりしつつも、倫理的な問題や復讐の意味を考えさせられるという深さもあるわけです。

 また、リベンジ映画にはさまざまなパターンがあるのも面白さのひとつです。決着したり、しなかったり、させなかったりと様々です。

・散々な目にあった被害者本人が加害者をぶちのめしてスッキリ爽快という王道の【執行カタルシス型(アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ)】
・被害者の親族や知り合いなどが加害者をぶちのめす【代理執行カタルシス型(修羅雪姫)】
・復讐する相手を間違えていた【誤認執行型(ライダーズ・オブ・ジャスティス)】
・加害者に復讐するつもりがその辺にいる悪いヤツを成敗する喜びに目覚めてしまった【中毒性自警団型(狼よさらば)】
・自分が復讐していると思っていたら実は復讐されていた【無自覚返り討ち型(オールド・ボーイ)】
・準備を整えていざ復讐しようとしたら既に復讐は終わっていた【執行空振り型(殺意の夏)】
・自身の死後に仕掛けが発動する【返り討ちからの返り討ち返し型(プロミシング・ヤング・ウーマン)】
・明らかに受けた被害以上に仕返しをしてしまう【過剰執行型(キャリー)】
・本人は正当な理由で復讐しているつもりが、客観的には筋が通っていない【逆恨み執行型(ケープ・フィアー)】
・自身の生還は最初から考えていない【自爆執行型(切腹)】
・復讐したのかどうかよくわからない【執行迷子型(エル)】
・復讐する気満々だったのに最後に腰砕けになる【執行腰砕け型(死と処女)】
・人間以外の生き物が人間に復讐する【逆モビー・ディック型(オルカ)】

 また、執行の方法も様々です。爆破、銃撃、ナイフ、日本刀、毒、サイコキネシス、通報、鎌、肉体、五点掌爆心拳etc.一般的には銃で撃つというパターンが多い印象ですが、ユニークな決まり手に注目してみるというのも楽しみのひとつです。

 当サイトでは便宜上【執行カタルシス型】としてどうなのかという部分をスコア化しています。執行カタルシス型というのはつまり【散々な目にあった被害者やその代理人が、加害者を倒して気分爽快な型】ということですから、被害者はなるべく悲惨な目にあったほうがスコアは伸びますし、加害者もなるべく胸糞悪い奴に描かれているほうがスコアは伸びるはずだという前提です。つまり、観客がどれだけ被害者に感情移入できるように描かれているかが重要なポイントですが、復讐のカタルシスは当然決着次第ですから、最終的には復讐の成立度や決まり手がカギになります。

具体的には以下の要素に注目しています。

01-被害の不条理さ
02-喪失の規模
03-被侮蔑
04-報復対象が定まっているか
05-敵の悪質さ・胸糞悪さ
06-後味の良し悪し
07-配役のハマり具合
08-演技の上手さ
09-演出の巧みさ
10-伏線回収や因果応報の設計
11-復讐者に対する倫理観
12-敵の強さ
13-決着成立度

 カタルシスを花火の爆発に例えると、01~12は火薬とその量で、13は点火がうまくいったかどうかという感じでしょうか。火薬が少なかったりしけてたりするとショボい花火になってしまいますし、火薬の量や質は充分だけど点火でしくじったなんてこともあるわけです。また、場合によっては爆発しないで毒が吹き出したなんてこともあります。

 このような要素をなるべく客観的に見るようにしているので、だいたいの傾向は掴めるのではないかと思います(なるべく客観的というのが難しいのですが)。あと、当然ですが、点数の高い低いは作品自体の良し悪しとは全く関係ありません。あくまでカタルシスをどれくらい得られるかということを見ているだけです。復讐映画でも敢えてカタルシスを得られないように火薬を詰めるだけ詰めて点火しないというような作品は多々ありますし、そういう作品は総じて点数は低くなってしまいます。尺玉のような一発の豪快な花火、スターマインのような派手な花火、線香花火のような趣のある花火、はたまた諸事情により花火大会は中止ということもあるわけです。個人的には尺玉が好きですが。